
前職は地方公務員(市役所)、現在はコーダー兼任フロントエンドエンジニアとして、Webマーケ会社でSEOを意識したWeb制作をしています。
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・公務員を退職したい理由を知りたい
・公務員を退職する際の流れを知りたい
・公務員から転職した方の話が聞きたい
この記事を読むと、そのようなお悩みを解消できます。
今回の記事は私の公務員時代の元同僚で、今年の4月からコンサルティング会社で働く友人(Kさん 30代前半男性)へのインタビュー記事となっています。
Kさんと私は同じ福祉関係の部署で2年間一緒に汗を流しました。
インタビューでは『公務員を退職した理由』や『退職までの流れ』、『公務員から民間企業への転職活動』などについて聞きました。
この記事を読み終えた後は、「公務員を退職したくなる理由」が分かるだけでなく、「公務員から民間企業に転職する方法」までわかるようになります。
実は公務員を退職する人は毎年たくさんいます。
雇用が安定していて、定年まで働き始めるというイメージが強い公務員ですが、実は退職する人は少なくありません。
総務省が公表している平成30年度の「地方公務員の退職状況等調査」によると、平成30年度に退職した地方公務員は129,892人です。
参照元:総務省|地方公務員の退職状況調査
このうち定年退職ではない「普通退職」の方は43,775人です。
あなたの周りに退職した方はいないかも知れませんが、僕や、僕の同僚のように公務員を退職し、民間企業に転職する方は毎年たくさんいるのです。
公務員を退職した元同僚にインタビュー 【転職を決めた理由を聞いてみた。】
ここからは、元同僚へのインタビューとなっています。
公務員時代はどんな仕事をしていましたか?
(Kさん)入庁して最初の4年間は福祉関係の部署にいました。
高齢者の方、病気や障害を持った市民の方の生活状況の調査であったり、ご自宅への訪問調査をしていました。
いろんなバックグラウンドを持った方を相手をするので、大変な部分もありました。
ですが自分でどのようにしたら状況が良くなるかを提案できたので、やりがいを感じられる良い職場でした。
その後、いわゆる「本庁」と呼ばれる、現場ではない議会対応などをする部署に異動となり、そこでは市の税金の徴収を取りまとめる仕事をしていました。
いつから退職したいと思い始めましたか?
正直に話すと、入庁した当初から転職したいという気持ちはありました。ですが福祉の仕事が自分には合っていたので、4年間は特に転職活動はしていませんでした。
本格的に考えたのは本庁の部署に異動してからですね。(退職の1年前)
福祉関係の部署にいるときは、職場の人間関係や仕事内容も良く、公務員を続けようとも思っていました。
異動してからは、残業が多くなったり、形式的な仕事が増えたりと状況が変わってしまいました。
公務員の異動は転職と言われる程、仕事の内容が変わってしまうことがありますよね。

公務員を退職しようと思った理由を教えてください。
退職を決めたのは複数の理由がありますが、振り返ると以下の3つの理由が大きいですね。
公務員の退職理由
- 仕事の内容が面白くなく、やりがいを感じられなくなった。
- 将来を考えた時に、スキルが身につかない仕事に不安を感じた。
- 現状維持の組織の考え方に嫌気が指した。
3についてですが、公務員の組織では、現状でうまくいっているから、このままで良いという考え方が強かったのです。
自分としては、新しい挑戦やより良い提案をしていくことにやりがいを感じていたので、自分の将来を考えて転職を決断しました。
公務員を退職した時の流れについて
いつ頃に退職することを上司に伝えましたか?
私の場合は、転職先が決まるのが遅かったので、退職の1ヵ月前(2月末)に係の上司に伝えました。
来年度の人事異動が決まる直前では申し訳なかったのですが、年度末を過ぎてしまうと、より多くの方に迷惑をかけてしまうので仕方がありませんでした。
引き留めはなかったですか?
引き留めはなかったです。ですが、部署の中でシステムに関して深く理解していたのが私だけだったので、退職されると困るとは言われました。
退職を報告したときの周りの反応は?
実は、同じ職場で退職する方がもう一人いたみたいで、先程の上司は「君も退職するのか」と驚かれていました。
私自身も、その方が辞めると知らなかったので、私自身も驚いたのを覚えています。
周囲の同僚に伝えた時には、最初は皆に驚かれましたが、最終的には応援をしてもらえました。
中には転職活動のことを詳しく教えて欲しいと相談してきた後輩職員もいましたね。
なるほど〜 やはり若手職員の中には転職を考えている方もいるんですね。

転職活動について教えてください
転職サイトやエージェントを使いましたか?
公務員から民間企業に転職するのは大変だと感じていたので、『DODA転職エージェント』を利用していました。
結果的に内定に繋がりましたし、転職エージェントは活用して良かったと思います!!
転職活動中に大変だったことは?
①残業時間が月に80時間を超えていて、土日も仕事があり、なかなか転職活動の時間を作れなかったこと、②30代前半としては企業で通用する明確なスキルがなかったこと・・・この2つが大変でしたね。
時間がなかったので、面接を受けるためにやむを得ず、体調が悪いと嘘をついて休んで面接に行っていました。
この時は、転職活動のための時間を確保することが大切だと感じましたね。
②についてですが、スキルがないとまずいと感じて、3ヵ月間程、通信制のプログラミングスクールに通っていました。
残業80時間の中で、プログラミング スクールにも通っていたのは超人的ですね!

公務員がプログラミングを学ぶメリットについてはこちらの記事でも紹介しています。
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公務員がプログラミングを学ぶメリット【筆者の実体験あり】
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何社くらい応募しましたか?
応募の数としては20〜30社程です。
そのうち、書類選考を通過して面接まで辿りついた数が5社。
内定を頂いたのは1社です。
公務員から転職した後について教えてください
現在のお仕事内容を教えてください
法人向けのコンサルティングをしています。現在の取引先は国の省庁で、事業に関する課題解決の提案をしています。
相手が国という公務員組織なので、公務員時代の経験は役に立っていますね。
ぶっちゃけ公務員を退職して良かった?
公務員を退職して良かったかどうかは、今はまだわからないです。
公務員の強さは安定性だったり、年金の金額だったりするので、生涯賃金でいったら80歳ごろになるまでは辞めて良かったかはわからないです。
ただ公務員のはレールに乗った人生で、ある意味自由がありませんでした。
しかし、民間企業に転職した今は、自分で未来を選択できる自由があります。
この点は公務員を退職して良かったですね。
公務員を退職して良かったかどうかは、公務員を辞めてでも手に入れたいものをあらかじめ考えておく必要がありますね。

公務員を退職する前の準備については以下の記事がオススメです
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公務員を退職してから心境の変化はありましたか?
公務員時代は無茶な仕事量をやらされていたので、今は精神的・肉体的には楽になりましたね。
ただ公務員も残業がない部署もありますので、一概には言えませんが。
あとは、何事にもチャレンジをするようになりました。
人工知能(AI)について興味があり、空いた時間でG検定と呼ばれる資格試験の勉強に取り組んでいます!
5年後、10年後はどうなっていたいですか?
今の会社で数年経験を積んでから、「アクセンチュア」等の大手コンサルティングファームに転職したいですね。
コンサルティングも専門性を求められるので、私としては「人工知能(AI)自動化」の専門家として、キャリアを積んでいきたいです。
Kさんならきっと成功するはずです。本日はインタビューをさせて頂きありがとうございました。

まとめ (インタビューを終えて)
本日は、元同僚へのインタビューを通じて、公務員を退職した理由』や『退職までの流れ』、『公務員の転職活動事情』を紹介させていただきました。
元同僚の話にも合ったように、転職をする場合には、転職活動の時間を確保する、公務員を退職したい理由を明確化することが大切です。
それでは貴重なお時間を頂き、本文をお読み頂きありがとうございました。
僕が公務員を退職した理由についてはこちらの記事で紹介しています。
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